十勝のおすすめスポットの一つ
中札内村にある
「六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村」。
十勝の歴史を感じることができる
古い建物と柏の林を見ながら
ゆったりとした時間を過ごせるので
大好きです。
移築された歴史ある建物を見ると
厳しい環境の中で
何度もあった大きな地震に負けず
生き生きとした姿で残っていることに
ちょっと感動します。
日本では東日本大震災をはじめ
各地で大きな地震が頻発しています。
「自分の家は地震に
耐えられるのだろうか?」
と思ったこと、ありませんか?
そこで今回は
耐震診断について
分かりやすくご説明します。
「耐震性」を自己チェックしよう
自分で自宅の耐震診断を
試してみませんか?
国土交通省住宅局監修
財団法人日本建築防災協会の
自己診断コンテンツ
「誰でもできるわが家の耐震診断」
では、診断の内容が
詳しく載っています。
これを参考にして
自分の家がどのような
状態にあるのかを
確認することができます。
これはあくまでも
現状を知るための
参考にする事が目的です。
監修 国土交通省住宅局 / 編集 一般財団法人 日本建築防災協会 誰でもできるわが家の耐震診断
(外部リンク:一般財団法人 日本建築防災協会ホームページ)
わが家の耐震診断ポイント10項目
次の10項目全てを
満たしている場合は
ひとまず安心。
「×」が3個以上ある場合は
耐震リフォームを
検討する必要がありそうです。
- 新築は昭和56年(1981年)以降
- 今まで大きな災害に見舞われたことはない
- 増築していない。または建築確認などの手続きをして増築した
- 傷んだ箇所はない。または痛んだところはその都度補修している
※傷んだ箇所とは主に外壁や基礎のヒビ割れを指します。 - 建物の形はほぼ長方形、複雑な形ではない
- 一辺が4m以上の大きな吹抜けはない
- 2階外壁の直下に1階の内壁または外壁がある。または平屋建てである
- 1階外壁の東西南北どの面にも壁がある
- 屋根材は比較的軽いものである。または瓦など比較的重い屋根でも1階に壁が多い
- 鉄筋コンクリートの布基礎・ベタ基礎・杭基礎など基礎が強固である
※財団法人 日本建築防災協会「誰でもできるわが家の耐震診断」より
基礎・床下のチェックポイント
- 基礎にひび割れが入ってないか
- 羽蟻が家の周りを飛んでいないか
- 床下換気口の前に荷物やエアコンの室外機が置かれていないか
- 腐った木屑のようなものが基礎の周りにないか
- 床板の裏に断熱材が入っているか。入っていても外れていないか。
- 土台や床組み、床板などが変色したり、表面が荒れていないか
外壁のチェックポイント
サイディング
- 継ぎ目に隙や盛り上がりがないか
- 釘のまわりに割れがないか
- 表面が一部だけ変色してないか
塗壁
- 全体にひび割れがないか。また、斜めに走る大きなひび割れがないか
- 塗装が浮いたり、欠損したりしていないか
室内のチェックポイント
- 継ぎ目が離れてきたり、継ぎ目以外の箇所で破れたり、ねじれたりしていないか
- 開口部周りに斜めに走るひび割れがないか
- 造作材との間に隙間が出来てきていないか
- 天井や壁に水がかかったような変色はないか
- 白蟻が出入りしている所はないか
- 開き戸の場合、ドアが床をすったりしていないか
- 引き戸や引き違い窓の開閉は問題ないか
- ドアや戸を閉めたとき枠と間に隙間ができていないか
小屋裏のチェックポイント
- 光がもれているところはないか
- 小屋裏全体を見て、木の色が変わったり、腐っている様子がないか
- 断熱材がなかったり、隙間があいたりしていないか
- 金物がゆるんだり、はずれたりしていないか
自己チェックで気になる箇所があった場合は
もし自己チェックで
気になる箇所があった場合は
その箇所の現状を
専門業者に伝えて
相談することをおすすめします。
必要な対応が早急かどうか
アドバイスをもらいましょう。
また、耐震性に関係なく
自宅の不具合の現状を
把握しておくことは重要です。
メンテナンス計画を立てたり
快適に長く住むための状況を
整えることができます。
自宅の現状を知ることは損にはなりません。
帯広市の木造住宅の無料耐震簡易診断
帯広市では、昭和56年5月31日以前に
建てられた木造住宅の方々に対し
無料で耐震簡易診断を
受け付けています。
この診断は、現在お住まいの
住宅の耐震性の目安を
把握するためのものです。
対象者や診断内容などは
帯広市のホームページで
確認できます。
少しでも不安に思っている方は
行政のサービスを
利用してみましょう。
耐震化に関わる
改修・建替えなどについて
補助も行っているので
有効に利用しましょう。
耐震基準の変化を解説
日本の住宅の耐震基準は
1981年に大きく変わりました。
1978年の宮城県沖地震をきっかけに
建築基準法が改正されました。
改正では、地震に強くなるために
筋交いや構造用合板などを使って
壁(耐力壁)の強度を
倍以上に増やすことが求められました。
また、地盤の種類に応じて
基礎に鉄筋を使用することも
義務付けられました。
これまでの耐震基準は
「旧耐震基準」と呼ばれ
この改正によって定められた基準は
「新耐震基準」と呼ばれるようになりました。
2000年にはさらなる基準が
追加されました。
1995年に阪神淡路大震災が発生。
この地震では、多くの人が
住宅の倒壊により亡くなりました。
特に1981年以前の建物が被害受け
2000年に柱が土台から抜けないように
するためのホールダウン金物の
取り付けが義務付けられ
耐力壁の配置にもバランスが
求められるようになりました。
2000年には「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行
2000年には、建築基準法とは別に
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」
が施行されました。
この法律により
新築住宅の耐震性を
評価するための基準として
「耐震等級」という3段階の
数値表示が導入されました。
「耐震等級1」は最低限の耐震性能を満たす基準です。
「耐震等級2」は等級1の1.25倍の耐震性能を持ちます。
「耐震等級3」は等級1の1.5倍の耐震性能で、震度6強~7の大地震でも、軽い補修で住み続けることができるレベルとされています。
大地震が発生しても
家族や家財の被害リスクを
最小限に抑えることができます。
どのような地震が発生するかは
誰もわかりませんが
家は壊れても倒壊しないことで
逃げ道を確保し
少ない補修で住み続けることができる
可能性のある家を考慮しています。
都道府県別「ゆれやすさマップ」
建物が軟弱な地盤に建てられていると
地震時に揺れやすくなり
建物の損傷や倒壊のリスクが
高まります。
2000年以降に建てられた
新築一戸建てでは
建築前に地盤調査が
行われています。
住宅会社などが提供する
地盤調査報告書を確認しましょう。
2000年以前に建てられた場合は
都道府県ごとの「ゆれやすさマップ」
(内閣府のホームページなどで入手可能)
などの資料を参考にすると良いです。
地震のゆれやすさ全国マップ活断層
(外部リンク:内閣府防災情報)
全国ゆれやすさマップ
(外部リンク:ハイスピードコーポレーション株式会社)
まとめ
セルフチェックで
気になる結果が出た場合は
信頼できる建築会社に
耐震診断を依頼しましょう。
耐震診断には
建物の耐震性能を判定する
「一般診断法」と
その結果に基づいて
必要な補強方法を診断する
「精密診断法」の
2つの段階があります。
必要な診断や対策は
予算や建築年数
建物の現状によって
異なる場合があります。
信頼できる建築会社や
行政の専門家と相談し
現状に合った対策を
提案してもらいましょう。
寝室や居間など
特定の部分だけを
耐震補強する工法など
様々な選択肢があります。
安心して快適に暮らせる
家づくりの参考になれば幸いです。
コメント