十勝・帯広のリフォームの参考に!住宅の耐震等級とは

家づくり

今年のお正月の事です。
まだはっきりと覚えています。

午後4時ごろ
石川県能登半島を震源とする
マグニチュード7.6の地震が発生。

テレビのライブで配信される
バタバタと壊れていく建物の様子は
現実のものとは思えませんでした。

建物が倒壊して下敷きになり
亡くなった方がたくさんいます。

建物の倒壊は
地震対策をしていれば
防げていたでしょう。

今後、十勝でも大きな地震が
起きる可能性はあります。

2003年9月に発生した
十勝沖を震源とする
マグニチュード8.0の地震。

この地震で釧路地方から十勝地方
日高地方にかけて
最大震度6弱を観測。

北海道を中心に負傷者849人
住宅の全壊116棟
半壊368棟
一部破損1,580棟
床下浸水9棟の被害がありました
(消防庁による)。
参考:公式サイト 釧路地方気象台

家づくりの事を調べていると
よく目にする”耐震等級”というワード。

「耐震等級とは?」
「耐震等級3の証明?」
など気にはなるけど

専門性の高い話はよく分からないし
面倒くさいから設計や営業の人に
まかせてしまおうかな…

なんて方も多いと思います。

しかし、地震が多い日本で
安全に暮らしたいのなら

地震対策については
しっかりと考えてほしいです。

大切な家族が安心して住める
家づくりの参考に

耐震等級のことをご紹介します。

耐震等級とは

耐震等級とは
地震に対する建物の強さを
表すものです。

以前の日本には
住宅の耐震性能を表示する
共通のルールがありませんでした。

そこで1999年に

住宅の品質確保の促進等に関する法律

住宅の性能の表示基準を
定めるとともに
住宅新築工事の請負人および
新築住宅の売り主に対して
住宅の一定部位について
10年間の瑕疵担保責任を
義務付けることにより
住宅の品質確保をめざす法律

を定めました。

その翌年から住宅性能を
一般消費者にもわかりやすく
表示するという
「住宅性能表示制度」
はじまります。

住宅性能表示制度は
良質な住宅を安心して
取得できる市場を
形成するためにつくられた制度です。

住宅性能表示制度では
住宅の耐震性能を
「耐震等級」という
3つのランクによって表示します。

耐震等級の数字が大きいほど
耐震性能が高いことを表し
具体的な耐震等級ごとの
耐震性能の目安は以下の通りです。

等級1は、建築基準法の耐震性能を満たす最低水準。
等級2は、等級1の1.25倍の強さ。
等級3は、等級1の1.5倍の強さ。

耐震等級1とは

最低限の耐震性能です。
数百年に1度起こる地震に対して
倒壊や崩壊の危険がない

数十年に1度起こる地震に対しても
建物の損傷がない程度で

建築基準法で定められている
一般的な家に最低限必要な
耐震性能です。

「新耐震基準」と
言われることがあります。

数百年に1度程度の地震とは
阪神・淡路大震災
2016年4月の熊本地震の
イメージです。

震度6~7の地震で
「倒壊・崩壊しない」
というのは

「倒壊・崩壊はしないが
損傷の可能性はある」
という意味です。

倒壊・崩壊しないことで
地震が起きた後
外へ逃げることができるので
最低限、命は助かるレベル

だと私は思っています。

倒壊・崩壊はしないけど
住み続けていくためには
補修が必要になる可能性はあります。

耐震等級2

耐震等級1の1.25倍の耐震性を
備えている建物です。

震度6~7の地震にも耐えられ
その後も一部の補修を行えば
生活できることが求められます。

耐震等級2の性能がある建物は
長期優良住宅として認定されます。

長期優良住宅とは
長期にわたり良好な状態で
使用できるように工夫された
優良な住宅です。

長期優良住宅に認定されると
住宅ローン控除や不動産取得税
固定資産税といった各種税金で
優遇を受けることができます。

参考:長期優良住宅のページ|国土交通省

災害時に避難場所となるような
学校や病院などに求められる等級です。

耐震等級3

耐震等級の中で
最高ランクに位置します。

耐震等級1と比較した場合に
1.5倍の耐震性があり

震度6~7の地震にも
耐えられる性能です。

そして、地震後も一部の
軽微な修繕のみで暮らせる
と想定されており

高い耐震性を備えていることが
特徴です。

震度7の揺れが
連続で2回起こった熊本地震で
耐震等級3の住宅は

2度の震度7に耐えたことが
専門家の調査によって
明らかになっています。

災害時の重要な拠点となる
消防署や警察署に求められる等級です。

耐震等級3相当って何?

耐震等級の事を調べていくと
「耐震等級3相当」というワードが
出てきます。

「耐震等級3相当 危険」など
少しドキッとする
検索ワードも目にするのですが

耐震等級3相当とは
耐震等級3に相当する性能はあるが
住宅性能評価機関からの
正式な認定は受けていないこと
を指します。

また、耐震等級3によって
受けることができる
地震保険の割引や
金利の引下げといった優遇も
受けることはできません。

耐震等級2と耐震等級3を公式に認定されるためには

耐震等級2と耐震等級3を
公式に認定されるためには

住宅性能評価機関による
正式な認定を受ける必要があります。

審査及び認定には数十万円の
費用がかかります。

高額な費用ですが
正式な認定を受けることで
優遇制度を活用することが
できるようになり
結果的にお得になることもあります。

まとめ

法律上は建築基準法の基準を満たす
等級1があればお家は建てられます。

等級2、等級3の性能を選ぶのは自由です。

耐震性能を上げると
コストがかかりますが
限られた予算の中で
どれだけバランスよく性能と
安心を充実させるかは
考え方次第です。

建築会社の設計と施工が
どれだけ希望に寄り添ってくれるか
どの程度の性能を
提案してくれるか

建築会社と
よくコミュニケーションを
とってみてください。

耐震性能に対する考え方
姿勢がそのまま施工に
繋がっていくので

信頼して家づくり任せられるか
わかってくると思います。

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